
理系で学んでいる学生や大学時代に理系で学んできた方へ、これからの仕事において、これまでの学びを仕事で活かす為に必要なことを伝えていきます。僕自身も理系出身で、ものづくりの仕事を経験した後に20代後半で転職して、今は人事系の仕事を通してひとづくりの仕事をしていますが、これまでの学びを仕事に活かすことができています(僕の場合は『学び方や考え方』を活かせています)。専門的な知識が直接的に活かせる仕事もあれば、僕のように『学び方や考え方』を活かせる場合もあります。この記事で活かし方を知っていただき、ご自身のこれまでを棚卸ししてみてほしいなと思います。
理系に強いエージェント【UZUZ】

完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】


専門的な知識を直接的に活かす仕事を見つける

「せっかく学んできたんだから、それを仕事で活かさないのはもったいない!」と思う方も当然いますよね。興味を持っていたから、大学で学ぼうと思ったはずなので。中には「学んだが故に嫌いになった」「学んでみて向いてないことに気づいた」という人もいますが、いろんな人がいて良いと思います。大学での学びは本格的で、専門の分野で仕事を見つけるとなれば大学院への進学が必要になったりしますから、理系出身者が営業職などのビジネス職に就くことも珍しくはありません。
学んできたことを仕事で活かす方法はシンプルで、その学びを活かせる仕事を探せば良いだけです。あとは探し方ですが、最も効率的なのが大学のキャリアセンターなどを頼ること。大学によっては、学科ごとにキャリアの窓口がありますので、これまでの先輩がこの学科を卒業した後にどんな会社でどんな職種に就いたのかを聞いてみましょう。また、理系の場合は4年生の時に研究室に所属する人がほとんどだと思うので、研究室の先輩を頼ることもオススメです。
理系の専門職の場合、そんなに職種の種類があるわけではないですし、求人数も多くない場合がほとんどです。在学中であれば、同じ学科に通っている知り合いや友達と情報交換をしてみましょう。卒業した後であれば、在学していた大学のキャリアセンターや、理系専門で支援している転職エージェントを頼ってみましょう。世に出ていない求人が見つかるかもしれません・・・。
理系に強いエージェント【UZUZ】

完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】


専門的な知識を直接的に活かさない仕事を見つける

理系の専門職というのは、職種や求人数が多いとは言えません。僕も理系の大学を卒業・終了していますが、学んできたことを専門職として仕事にする人がいる一方で、ビジネス職として就職する人も多くいました。「理系を学んだ結果、自分にはこの分野の専門職は合わない」という判断をする人もいましたが、「その職種に就きたくても、働き先が見つからないから・・・」というひとも当然いました。やりたいと思っても、求められなければその仕事に就くことはできませんからね。
ただし、「理系に進んだからといって文系職に就いてはいけない」なんて決まりはありませんから、胸を張って良いんです。「その分野の勉強をしてきて、関係ない仕事に就こうと思ったのはなんで?」という質問もくるかもしれませんが、自信を持って思っていることを話せば良いんです。不思議ですよね、「文系で学んで専門の仕事に就かない」ことに対しては何も不思議に思わいのに、理系に進んだら「なんで?」と聞かれる。ここには、「せっかく理系で学んだのに、なんで?」という気持ちが含まれているのでしょう。それだけ、理系での学びというのは重宝されていると、僕は前向きに捉えています。
※統計的には、『文系:理系=7:3』という人口比率だと言われているようです。男性が『文系:理系=5:5』、女性が『文系:理系=8:2』のようです(2018年のデータを引用)。
「理系出身者だから、ビジネス職で就職したら文系出身者よりも能力が劣る」なんてことはありません。むしろ、理系で学んできたからこそ活かせる能力や、物事に対する考え方というものがあると思っているので、それを次章で書いていきます。
理系に強いエージェント【UZUZ】

完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】


『学び方や考え方』を仕事に活かすと成果に繋がりやすい

記事からの引用が多いですが、理系として学んできた(現在学んでいる)立場として、ご自身の学びを振り返りながら読んでみてください。僕自身も調べながら「確かにそうだな・・・」「そういう活かし方もあるんだな」と、共感しながら書くことができました。
僕の母校でもありますが、東京理科大学のサイトに、このようなことが書かれているPDFが掲載してあります。
理工系の学問の特性は、たとえば、数学に顕著に見られるように、理論が階層的な構造をしており、あるところで躓くとその先が全く理解できないものになっています。理論的基礎を正確に理解しない限り先には進めない、その為、確かな基礎力を身につけることが最優先とされたのです。そして、理論的基礎を正しく身につけることによってのみ、理学による自然現象の解明と工学による社会実装が可能となり、ひいてはそれが新しい産業の誕生に繋がる、この理工系学問が持つ階層性の大切さを、今日に至る本学の教育と研究の歴史が物語っています。
次代に向けた「東京理科大学の実力主義」
こんなことが書かれている記事もありました。
参入障壁、すなわち、大学への入りやすさで言えば、理系の方が障壁が高いといえます。これは決して文系の勉強が簡単というわけではなく、現代の日本の教育構造が関係しているのです。文系と言えば国語・社会、理系と言えば理科と数学なのですが、国語と社会の勉強は、学習順序は順不同で、20歳を過ぎて突然、浦島太郎について知りたいと思えば、僕のような素人でも調査して、資料を作成することが可能です。しかし、数学や理科の勉強は学習順序を守らないと、学習を進めることができません。足し算や分数ができない人に積分を習得させることは不可能です。その学習順序というのは6歳から始まっており、例えば8歳における1年間だけでも算数から離れれば、以後、算数や数学を理解することが難しくなってしまいます。子どもが勉強から離れてしまう要因は、その子どもが親の言うことを聞かず、遊んでばかりだったという、個人の要因もあれば、両親の不仲やいじめなど、環境の要因もあります。それに対して、6~15歳の義務教育期間のカリキュラムは決まっているので、子ども個人個人の事情など気にせず、冷酷に進んでいきます。こういった事情から、参入障壁は理系の方が高いと言えると思います。
文系と理系の共通点と違い~学問の在り方と選択の考え方~
理系分野での学びは、理論を階層的に順序通りに進む必要があるので、何かに躓いたら基礎の理論に立ち返ったり、疑問や壁にぶつかったら「これってなんでこうなんだろう?」ということを無意識的に考える人が多いのではないでしょうか。経済産業省が掲げている『社会人基礎力』には、『考え抜く力(シンキング)』という能力があります。それはまさに、理系分野での学びがダイレクトに反映される能力だと思うので、理系での学びを活かして仕事での成果を追及してほしいなと思います。
考え抜く力(シンキング)
社会人基礎力とは?必要性や特長も紹介
これは「疑問を持ち、自ら深く考える力」のこと。ものごとを改善していく為には、常に問題意識を持ち、課題を発見することが求められています。その上で、課題を解決する為の方法やプロセスについて、十分納得いくまで考える自律的な思考力を身につけることが大切です。「考え抜く力」を手に入れる為に、備えておきたい能力要素は下記の3つです。
・課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・創造力:新しい価値を生み出す力
・計画力:問題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
『考え抜く力(シンキング)』という能力は自身の思考に関わるものなので、日常的にどのような考え方で物事を捉えているかというのが関わってきます。すぐに身に付くような能力ではないので、理系で4年間(大学院を修了していれば6年間)学んできたことは、確実に活かすことができます。「自分にはそんな能力はない」と思っている人でも、無意識的にそのような思考で物事を捉えている可能性があるので、対話によって自身の能力を顕在化させてみることをオススメします。
「人生 100 年時代の社会人基礎力」とは:これまでの議論を踏まえ、「人生 100 年時代の社会人基礎力」は、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続ける為の力として定義する。
「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」(人材力研究会)報告書
ーーーーーーーーーーー
「人生 100 年時代の社会人基礎力」は、「社会人基礎力」の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、「学び(何を学ぶか)」、「統合(どのように学ぶか)」、「目的(どう活躍するか)」という3つの視点のバランスを図ることが、自らのキャリアを切りひらいていく上で必要と位置付ける。
ーーーーーーーーーーー
「学び(何を学ぶか)」とは、学び続けることを学ぶことであり、自らの強みを強化し弱みを補完して能力を発揮する為の力として、「考え抜く力」がより一層重要となる。
ーーーーーーーーーーー
「統合(どのように学ぶか)」とは、自らの視野を広げて、自己の多様な体験・経験や能力と多様な人々の得意なものを組み合わせて、目的の実現に向けて統合することであり、持ち寄って価値を創出する為に「考え抜く力」や「チームで働く力」がより一層重要となる。
ーーーーーーーーーーー
自社の働き手に活躍し続けてもらう為には、対話によって、働き手のキャリアの方向性と自社の方向性とをそろえつつ、働き手自ら積極的に学び・成長するよう促すことが肝要。企業の役目も、成長機会の提供や自律の支援へと変化する必要がある。
社会人基礎力を身に付けることで、ライフステージの変化が起こったとしても自身の能力を発揮し続けることができる可能性が高まります。また、自律的なキャリア形成が求められる時代にもなってきたので、社会人基礎力の中でも『考え抜く力(シンキング)』の重要性はより高まってくるのではないかと思っています。成果を出し続けられるように、これまでの学びを活かしてみてはいかがでしょうか。その為にはまず、理系として学んできたことや、学び方や考え方を整理してみてはいかがでしょうか。
理系に強いエージェント【UZUZ】

完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】


まとめ
理系で学んでいる学生や大学時代に理系で学んできた方へ、これからの仕事において、これまでの学びを仕事で活かす為に必要なことを伝えてきました。「理系出身者は就職先が限られてしまう」という認識を持たれている方も少なくないので、せっかく理系で学んできたのであれば、その学びをこれからの社会人生活で活かしていきましょう。専門的な知識を直接的に活かさない仕事だとしても、これまでの学びは無駄ではありません。どんなことが活かせるかを考え、自身で考えきることができなければ、プロに頼ってみましょう。
理系専門!4社受けたら1社内定!【UZUZ】

完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】

