
「自分らしく働く」ことを諦めていませんか?この記事を読むことで、「自分らしく働く」為に必要な考え方を知ることができ、さらに、仕事でイキイキする為の3つの方法を知ることができます。僕自身も実践していますし、マネージャーとしてメンバーにも伝えてメンバー自身も実践しています。また、キャリア面談で仕事に悩んでいるビジネスパーソンに伝えて、イキイキして仕事が出来るようになったという声ももらっています。仕事でイキイキする3つの方法を紹介しながら、今日から出来る第一歩を伝えていきますので、是非お試しください!

『自分らしさ』ってなんだ?
働く上で、「自分らしく働く」という言葉を耳にすることが多くなりました。ただ、「自分らしさって何を表すと思いますか?」という質問に対して、スパッと答えられる人はなかなかいないと思います。「もしかしたら、都合良く使われているのかな?」なんてことを思ったり・・・。『らしい』という言葉の意味を調べると、こんなことが書かれているのを発見しました。
名詞に付いて、…としての資質を十分に備えている、…と呼ぶにふさわしい、などの意を表す。
デジタル大辞泉
ということで、「らしさ=資質」と言い換えられるかもしれません。こうなると、「資質ってなんだ?」という話にもなるので、今度は『資質』という言葉の意味を説明していきます。『資質』という言葉を説明するにあたっては、『クリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)』に注目するとわかりやすいです。ここでは、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』に記載されている方程式を引用します(『才能』という言葉を『資質』と同義として説明しています)。
強みの方程式:才能×投資=強み
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
┗才能:頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン
┗投資:練習やスキル開発、知識を身に付けるためにかける時間
┗強み:常に完璧に近い成果を生み出す能力

整理すると、『自分らしさ』というのは『自分の資質』であり、『自分の資質』というのは『自分が頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン』という表現でまとめられます。

『自分らしさ』の見つけ方って?
「『自分が頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン』なんだから、自分が一番よくわかってるに決まっている」と勘違いをされているあなた・・・。ここは一旦冷静になって、3つの視点を持ってみましょう。1つ目は『他者』、2つ目は『検査』、3つ目は『自分』です。
1つ目の『他者』について。自分が思っている自分の資質と、周りの人が思っている自分の資質は、合致しないことがあります。むしろ、自分が思っている自分の資質は、周りの人からしたら「えっ、ホント?」と思われるかもしれません。逆に、自分の頭になかったけど、周りの人からしたら「これは資質だよ」と思われているものもあるでしょう。自分では気付いていない資質を顕在化させる為に、周りの人に聞いてみましょう。

2つ目の『検査』について。上記で説明した『クリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)』がわかりやすいです。34個の資質をランキングにして表示してくれるので、客観的な視点として、自分も周りの人も気付いていない自分の資質に気付ける可能性があります。『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』の本を購入すると、検査コードが付いてきますので、是非やってみてください(本を購入すれば上位5位の資質がわかります)。その他にも、世の中にはたくさんの検査がありますので、「これ面白そう」と思ったら、やってみるのをオススメします。僕自身も、新しいものを見つけてはやってみて、客観的な視点で自分の資質に気付く機会を頻繁に作っています。

3つ目の『自分』について。『他者』の視点と『検査』の視点を踏まえて、最終的には自分で言語化することが大切です。なぜならば、他者からの意見を聞いても、検査結果を見ても、「それが正解です」なんてことは言ってくれません。それらを踏まえて、「自分らしさは〇〇です」と言い切るのは、誰でもない自分自身なんです。だからこそ、他者から挙げてもらった資質と検査の結果として出てきた資質を眺めて、自分と向き合ってみてください。「こういうのもありそうだな」という自分なりの視点を追加するのもOKです。最終的には、3つ程度の『自分らしさ』を見つけていくと良いかもしれませんね。


『自分らしさ』を見つけて仕事に活かすには?
『自分らしさ』を見つけたら、今度はその『自分らしさ』を仕事に活かすことを考えていきます。これがポイントであり、次章の「仕事でイキイキする為の3つの方法」にも繋がっていきます。何が大切かと言うと、「自分らしさを仕事で活かす」という意識を持ち続けることです。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、最初はそれだけで十分です。なぜならば、「自分らしさを仕事で活かす」という意識を持ち続けていないと、自分らしさを仕事で出すことは出来ないからです。僕自身の経験上ですが、自分らしさを見つけてから仕事で活かすと最初は思っていても、数日経っていくと言葉が1人歩きしていることに気付いて、「全然活かせていない」という瞬間にぶち当たります。だからこそ、まずは意識を持ち続けることを大切にしてみてください。まさに、この格言の通りです。
心が変われば行動が変わる。
ウィリアム・ジェイムズ(アメリカの哲学者・心理学者)
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。


仕事でイキイキする為の3つの方法
どうせ仕事をするなら、どんよりとした状態で過ごすよりもイキイキした状態で過ごした方が良いですよね?この質問に対して「いいえ」だとしたら、これ以上を読み進めなくても大丈夫です・・・。『自分らしさ』を軸にして、仕事をイキイキする為の3つの方法を紹介していきます。
今の自分が持っている『自分らしさ』を発揮する

1つ目の方法は、『自分らしさ』を発揮することです。実は、この1つ目の方法が最も難しい・・・。「自分らしさは見つけたものの、その自分らしさをどうやって仕事で発揮するのかがわからない。」という声を何度も聞いてきましたし、発揮の仕方がわからないと「自分らしさを活かそう」という意識さえ薄くなっていきます。では、どのように自分らしさを発揮したら良いのか?
上述しているように、『自分らしさ』は『自分が頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン』と言い換えられます。これも上述しているように、「自分らしさを仕事で活かす」という意識を持ち続けることは大前提です。そこで、『自分らしさ』を発揮する方法としては、自分の日常的な行動や発言が、『自分らしさ』に沿っているかを確認することです。これが非常に大切。なぜならば、日常を思い返すと「自分らしくない」と思いながらやっていることや言っていることもたくさんあるからです・・・。
「自分らしくない」と思いながらも、どうして自分らしくない行動や発言をしてしまうのか・・・。「自事では自分らしさを発揮しない方が良い」と思っている場合もあれば、「仕事なんだからこう立ち振る舞わないといけない」と思っている場合もあれば、周りから思われている『自分らしさ』に応えようとしている場合もあるでしょう。
例えば、周りから「笑顔が素晴らしいところが〇〇さんらしいよね」と思われている人がいるとします。私生活ではそんなに笑顔を出すタイプではないけど、会社では笑顔になっているとみんなから褒められるから、無理に笑顔を作っているんですね。この人は、明らかに『自分らしさ』を発揮していません。周りに合わせて「仕事だからこう立ち振る舞おう」と決めて仕事をしています。ただ、この状態が続くと何が起こるか・・・。今後ずっと、自分らしくない自分を演じて仕事をし続けることになり、ストレスでやられてしまいます可能性も高まってしまいます。イキイキ働いている状態とは対極へ向かうことになります。
自分の日常的な行動や発言が『自分らしさ』に沿っているかを確認し、自分らしくないと感じたのであれば、「自分らしさを発揮するとどんな行動になるか?どんな発言になるか?」と考えて実行してみましょう。慣れが大切なので、すぐには出来ないかもしれませんが、繰り返し意識的に実行していくことで、無意識的に実行できるようになるでしょう。
『自分らしさ』を周りに知ってもらう

2つ目の方法は、『自分らしさ』を周りに知ってもらうことです。1つ目の方法として『自分らしさ』を発揮するのが大切だと説明しましたが、「こういう行動をしたり、こういう発言をするのが自分らしいんだ」ということを自分だけが思っていても、イキイキした状態で働けるとは限りません。なぜならば、自分では「自分らしさを発揮しているだけ」と思っていても、周りからしたら「協調性がなくてわがままだ」と思われてしまう可能性があるからです。
だからこそ、『自分らしさ』を周りに知ってもらうことが非常に大切になってきます。いわゆる『自己開示』に近い行動かもしれません。どのように『自分らしさ』を知ってもらうかは、働いている環境や周りとの関係性によって変わるでしょう。ただ、どんなやり方でも共通してやるべきなのが、「自分らしさを伝える時には、噓偽りを言わない」ということ。改めて自分を知ってもらうことになるので、その時に本当のことを言えなければ、自分らしくない状態に自分らしくない状態を重ねることになりますので、それまで以上に『自分らしさ』を発揮できなくなるかもしれません。
「自分らしさを周りに知ってもらうことは怖いな」とか、「自分らしさを周りに言ったらなんて思われるかな・・・」というマイナスな気持ちになる方もいると思います。確かに、『自分らしさ』を伝えた時に、周りがどんな反応をするかなんてわかりませんし、そんなことはコントロール出来ないので、「気にしない」というのが推奨するスタンスです。ただ、これも僕の経験上ですが、「そんな側面があったんだね!知れてよかった!」と言ってくれることが多いように感じます。今まで知らなかった相手を知れるというのは、以外に嬉しいものなんですよね。
もし万が一、『自分らしさ』を伝えることで相手からマイナスな反応があったとしても、「自分らしく働く為に自分らしさを周りに伝える」という意思決定をして、実行したあなたは、すでに周りからの見られ方を気にせずに、自分らしくイキイキした状態で働く為の第一歩を踏み出していることになります。なので、自問自答してみましょう。「これからも周りからの見られ方を気にして仕事をしていくのか?」と。
新しい『自分らしさ』を発見する

3つ目の方法は、新しい『自分らしさ』を発見するということです。2つ目の方法までは、『自分らしさ』を見つけた状態が前提になっていたので、それを発揮したり、周りに伝えるという方法を紹介してきました。誰も正解を教えてくれないからこそ、「これが自分らしい!」と思い込むことは非常に大切なんですね。一方で、3つ目の方法に関しては、「もっと他に自分らしさってないのかな?」ということを探すという意識を持ちましょうということです。これも大切。
というのも、「自分らしさはこれだ!」と決めたとしても、まだ気付いていない自分がいる可能性が高いです。生きている中で、今思っている『自分らしさ』よりも自分らしいことを見つけられる可能性があるので、新しい『自分らしさ』を発見する意識を持っていれば、今以上にイキイキと働けるかもしれません。
新しい『自分らしさ』を発見した時に忘れてはいけないことがあります。それは、これまで掲げてきた『自分らしさ』に上書きするのではなくて、追加していくということです。新しい『自分らしさ』を発見したからこれまでの『自分らしさ』は置いておいて・・・、ではなく、これまでの『自分らしさ』に新しい『自分らしさ』を追加してください。また、複数の『自分らしさ』を単独で考えるのではなくて、繋がりを持たせて捉えてみてください。というのも、複数の『自分らしさ』があったとしても、自分は1人しかいません。自分の中に複数の自分がいるわけではなく、1人の自分しかいないことを認識し、「これも自分」「あれも自分」というふうに、自分を認めてあげてください。

まとめ
働いている中で、「自分らしく働く」ことを諦めている人が多いように感じています。それは非常に残念なこと・・・。この記事を読むことで、「自分らしく働く」為に必要な考え方を知ることができていれば、それはとても嬉しいことです。仕事でイキイキする為の3つの方法を実践することにより、仕事との向き合い方がこれまでとは違ってくると思います。すぐに出来るようになるわけではないと思いますし、この記事を読むことで背中を押されたのであれば、是非いろいろな人と対話をしてみてください。今までに気付くことがなかった自分と出会えるかもしれません。『自分らしさ』を見つける自分なりの第一歩を踏み出してみましょう。
