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【仕事にやる気が出ない人へ】自分が大切にする『働く価値観』は?

2022年5月1日

「やる気が出ない」を他責にしないこと、働く目的さえ明確になっていれば良い、ということを以前の記事で書きました。この記事では、『働く価値観』とはどんな種類があるのかということを伝え、生きていく中でその価値観は変化していくことも伝え、未来を見据えながら今の自分を大切にすることを伝えていきたいと思っています。「仕事にやる気が出ない」と思っている人でも、この記事を読んで一旦立ち止まり、自分自身と向き合ってみてほしいです。

『働く価値観』ってどんな種類があるの?

ここでは、ハワイのホノルル生まれでキャリア研究者であるドナルド・E・スーパー(以降、スーパーと略す)が提唱した『14の労働価値』を紹介します。1つ1つの項目はわかりやすいので、イメージが湧きやすいと思います。

1個目は『能力活用』です。
「自分の能力を発揮したい!」という価値観を指します。
自分の能力を理解して、その能力を発揮しながら仕事ができたら気持ちが良いですよね。

2個目は『達成』です。
「良い結果が出せたという実感を得たい!」という価値観を指します。
達成感を得られるから、目標を立てて自分を追い込めるという人も少なくないのでは。

3個目は『美的追及』です。
「美しいものを作り出したい!」という価値観を指します。
やるなら徹底的にやりたい、細部にまでこだわってやりたいという気持ちは、仕事の成果への追求に繋がります。

4個目は『愛他性』です。
「人や社会の役に立ちたい!」という価値観を指します。
人の役に立つというのは、誰かの笑顔を見るということに繋がるかもしれません。

5個目は『自律性』です。
「他の命令や束縛を受けずに自分で仕事をしたい!」という価値観を指します。
自分で自分を律しながら自由に働くというのは、その分、責任が伴います。

6個目は『創造性』です。
「新しいものを生み出したい!」という価値観を指します。
既存のものに満足せずに、課題を解決したりより良いものを創造したりします。

7個目は『経済的報酬』です。
「お金をたくさん稼ぎたい!」という価値観を指します。
豊かな人生を送る為に、経済的な余裕は大切なことです。お金を稼ぐことを目的にするのは良くないと話す人もいますが、仕事の対価としてお金をもらうというのは、決して悪いことではありません。

8個目は『ライフスタイル』です。
「自分が望むような生活を送りたい!」という価値観を指します。
何かを我慢しながら生活するのではなく、自分がラクになる状態を目指しながら働きたいということですね。

9個目は『身体的活動』です。
「身体を動かす機会を持ちたい!」という価値観を指します。
身体を動かすのか脳を動かすのか、人によって合う合わないがありますよね。

10個目は『社会的評価』です。
「世間や社会に自分の仕事の成果を認めてもらいたい!」という価値観を指します。
自己満足の仕事ではなくて、社会的に評価を受けることがやりがいになる人もいます。

11個目は『冒険性』です。
「ワクワクするような仕事をしたい!」という価値観を指します。
仕事を通してワクワクする気持ちを大切にしたくて、安定ではなくて冒険心を大切にしたいという人もいますよね。

12個目は『社会的交流性』です。
「様々な人々と接点を持って仕事をしたい!」という価値観を指します。
自分1人で生きているわけではないので、誰かとの交流を大切に仕事をしたい、生きていきたいということです。

13個目は『多様性』です。
「様々な活動や仕事をしたい!」という価値観を指します。
1つの仕事をし続けるのではなくて、複数の仕事をしながら生きていきたいという人も増えてきました。

14個目は『環境』です。
「心地良い業務環境で仕事をしたい!」という価値観を指します。
自分ではコントロールできないことも、働いていれば、生きていればあります。自分に合う環境はどこかにあるはずです。

ここに記載されている価値観が全てではないですが、まずはこの一覧を眺めながら「自分は何を大切に働いていきたいんだろうか?」という問いを立ててみてください。

生きていく中で大切にしたい『働く価値観』は変化していく

スーパーは『キャリア』という言葉について、「キャリアとは各時期(ライフステージ)で果たす役割(ライフロール)の組み合わせである」と述べました。以下に示す『ライフ・キャリア・レインボー』は、ライフステージとライフロールの組み合わせで構成されています。

ライフステージ(年齢は個人差があるので参考として)

第1段階
成長段階(0〜14歳)
家庭や学校での経験を通じて、仕事に関する空想や欲求が高まり、職業への関心をよせる時期である。

第2段階
探索段階(15〜24歳)
学校教育やレジャー活動、アルバイト、就職、転職などから、試行錯誤をともなう現実的な探索を通じて、職業が選択されていく時期である。

第3段階
確立段階(25〜44歳)
試行と安定期(25〜30歳)はキャリアの初期であり、自分の適性や能力について現実の仕事との関わりの中で試行錯誤を繰り返す時期である。31〜44歳では試行期と安定期の後で、確立へ向かっていく。自己の職業的専門性が高まり、ある職歴の中に位置付けられ、安定し昇進する。一層、自分の能力・適性を活かすことに関心を持ち、転職する可能性もある。特に専門職の場合は、試行期がなく、いきなり確立期に入る人もいる。

第4段階
維持段階(45〜64歳)
45歳に達するまでに、自分のキャリアを確立する。キャリアにおける成功が得られれば、この時期は自己実現の段階となる。安定志向が高まり、リスクを冒すような危険を避けるようになる。保守的になり、既存のキャリアを維持することに関心を持つ。

第5段階
下降段階(65歳以上)
精神的・肉体的に衰え、職業世界から引退する時期。帰属するところがなくなるという自覚は、本人にとっては深刻な恐怖となる。それを解消する為に、新しい役割を開発することが課題となる。

ライフロール

子ども
親との関係における自分、親に対して注がれる時間のこと。小さい頃は、子どもとしての役割がほとんど。

学生
学ぶという立場にいるのが学生。小・中・高、大学に限らず、社会人大学院なども該当する。

労働者
仕事をやるという立場。アルバイトなども立派な職業人としての役割。

配偶者
夫、妻の役割。法律上の夫婦でなくても、共に生活を送るパートナーとしての役割。


子どもを持った時から始まる役割。

余暇を楽しむ人
趣味やスポーツなど、好きなことをして楽しむ立場。

市民
社会を構成する一員として、社会に貢献をする役割。

今の自分は、人生のどんなステージを歩んでいるのか?
今の自分は、人生においてどんな役割を担っているのか?
その上で、今の自分は、どんな価値観を大切に生きていきたいのか?

人生のステージが変われば、仕事に向き合う価値観は変わるでしょう。担っている役割が変われば、仕事に向き合う価値観は変わるでしょう。入社当時に大切にしていた価値観が、働く中で変化するというのは、よくある話です。『入社理由』と『働き続ける理由』が違うのも、ライフステージやライフロールの変化によるものが大きいと思います。

価値観の変化に遭遇していない人がいたら、まずは『今の自分が大切にしている価値観』を探してみましょう。大切にしている上位3つを決めてみてください。次に、未来の自分を想像して(理想の姿)、その時の自分が大切にしているであろう上位3つを決めてみてください。そうすると、仕事をしていく中で、生きていく中で大切にしたい価値観は変化していくんだと感じることができます。

未来を見据えながら今の自分を大切にする

生きていくと、大切にしたい『働く価値観』は変化していきます。だからこそ、『今』だけを見るんじゃなくて、『未来』を見据えながら日々を積み重ねていってほしいんです。「こんな人生を送りたい」と未来の自分を想像し、今の自分と未来の自分のギャップを埋めるんです。

未来の自分をイメージして、逆算してやるべきことを仮説として決めます。計画通りに進まないことを受け入れながら、やるべきことを積み重ねていきます。逆算思考と積上思考を持って今の自分も未来の自分も疎かにすることなく、どちらの自分も大切にしながら日々を過ごしてほしい。

ただこの認識を保つ為には、自分の心のコントロールが必要です。理想の自分に到達したいけど、今の自分を犠牲にしたくない。今の自分も大切にしたいし、未来の自分も大切にしたい。その気持ちはわかります。ただ、何かを掴み取る為には、何かを一時的に捨てることが必要です。あれもこれも掴もうとすると、結果的に何も掴めない可能性が出てきます。何かを掴むというのは、掴まない何かを決めることでもあります。いつの自分を見据えて、今の自分を大切にするのか・・・、未来の自分が大切にしている価値観を想像して、今の過ごし方について考えてみましょう。

まとめ

仕事にやる気が出なくても、自分が大切にしている価値観、これから大切にしていきたい価値観を考えることで、日々のしんどい仕事生活の中で一旦立ち止まってほしいと思ってます。大切にしたい価値観を大切にできる日々を送る為に、モヤモヤしている自分がいるなら、第一歩を踏み出してみてください。

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