マインド

【仕事でモヤモヤしている方へ】会社に期待していることを整理してみよう

熱意ある社員が少ないとされている日本(日本経済新聞の記事『「働きがい」沈没 日本企業に迫る危機(2022年7月18日)』)ですが、そこで気になるのは「何を目的に働いているのか?」ということ。「熱意ある社員が少ない」という事実の背景には、どんな個人がいるのか・・・。まずは自分自身に問いを立ててみましょう。目的があれば熱意が出てくるかというと、それは必ずしもイコールではありません。ただ、目的が明確になっていて、その目的を果たすために働いていることを実感できれば、働きがいが上昇して熱意ある社員も増えるのではないか。その上で、「なぜこの会社にいるのか?」という問いも立ててみてほしいんです。言い方を変えると、「この会社に期待していることは何か?」ということ。それを整理することで、自分自身のやるべきことが明確になり、仕事に対するモヤモヤが少しでも軽減されたら良いなと思います。

引用:日本経済新聞の記事『「働きがい」沈没 日本企業に迫る危機(2022年7月18日)

今の自分が働いている目的は?

働く目的を明確にしておくことはとても大切です。国の調査によると(2021年9月)、以下のような結果が出ています。

・お金を得るために働く:61.1%
・社会の一員として、務めを果たすために働く:12.1%
・自分の才能や能力を発揮するために働く:7.2%
・生きがいをみつけるために働く:13.9%

引用:国民生活に関する世論調査(内閣府)(2021年9月)

一方で、仕事を辞める時の理由はどんなものがあるのか。離職理由に関する調査によると(2019年3月)、以下のような結果が出ています。

引用:(独)労働政策研究・研修機構 調査シリーズNo.191 若年者の離職状況と離職後のキャリア形成II(第2回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査)」(2019年3月)

「会社に所属して仕事をする」ということを考えると、『その会社に入る理由』『その会社で働き続ける理由』があります。そして、「その会社で」ということを考える前に、『自分が働く理由』というものがあるはずです。『自分が働く理由』を満たす場所として、とある会社に所属するわけなので。

「自分はなぜ働くのか?」という問いは、働いていると考えることを忘れがちです。20代が数百人規模で働く会社で採用の責任者をやっているので、20代の社員や求職者様と話すことが多いのですが、「なぜ働くのか?」という問いに明確に答えられる社員は多くありません。なので、意識的に考える機会を作りながら、「自分がなぜここにいるのか?」ということを考えてもらうようにしています。

「自分はなぜ働くのか?」という問いに対する自分なりの答えを考えるために、「会社に期待することは?」という問いから考えてみましょう。

会社に期待することは?

20代の求職者様と面接や面談をやる際に、「会社に期待することは?」という質問をすることがあります。これは、「なぜ働くのか?」ということを考えてほしいという背景があります。採用のシーンだけでなく、既に働いている場合でも考えるべき質問だと思いますので、これを読んでいる方であまり考えたことがない方がいたら、考えてみてください。「自分は会社に何を期待しているのか?」と。

「なぜ働くのか?」「会社に何を求めるのか?」という問いは、ライフステージとライフロールによって変化していきます(ライフステージとライフロールに関しては以下の記事を読んでみてください)。

入社した時に「この会社で働くぞ!」と決め手になった理由と、働き続ける中で「この会社で働き続けるぞ!」と決め手になっている理由は違うことがあります。いずれの理由も、自分が期待していることやものを理解していないと言語化できませんし、会社がその期待に応えてくれるのかを把握しなければ、早期離職に繋がる可能性があります。

期待していることを100%満たしてくれる会社で働くというのは、叶わないかもしれません。そういう会社と出会うことも難しいでしょうし、出会ったとしても自分が働けるかどうかもわかりませんから。なので、何かしらの要素は妥協することが求められると思います。「これだけは譲れない」という期待を明確にして、会社を探していきましょう。

ただし、「これだけは譲れない」という要素自体が、今の自分自身では叶わない要素である可能性もあるので、客観的な意見を聞きながら会社に期待することを明確にしていきましょう。

モヤモヤを少しでも軽減させるために何をする?

会社に期待することを明確にして、それを『働く目的』と紐付けて頑張ることができたら、働く中で生じるモヤモヤも少しは軽減させることができるはずです。そのためにまず、会社に期待することが今の自分にとって現実的なのかどうかを知りましょう。これは、自分だけの判断では判断が難しいんです。なぜなら、自分の価値は自分では決められないから。仕事を探している時や、転職を考えている時には、就職エージェントや転職エージェントを頼ると良いでしょう。その時には、以下の記事を参考にして頼ってみてください。そして、期待していることに対して客観的な意見を求めるようにしてください。

会社に求めるものを整理して、とにかくそこから目を背けずに、仕事と向き合うんです。目的を果たす上では、つらいことやしんどいことはあるかもしれません。そのたびに転職を考えたり、その環境から逃げていてはキリがありませんし、「逃げの転職だな」と転職活動のシーンで判断される可能性が高いので、望む会社に入れる可能性も低くなるかもしれません。目先の気持ちに惑わされていては、何も積み重ねることができません。「なぜこの会社にいるのか?」「この会社に何を期待しているのか?」ということを明確にしているからこそ、自分の中でブレない軸を作ることができるんです。ここまで来たら、モヤモヤしている自分は遠くにいるんじゃないでしょうか?

まとめ

熱意を持って働く人が少ないという背景には、働く目的が明確になっていなかったり、会社に求めることが明確になっていないという事情があるんだと思っています(僕の肌感覚として)。「仕事なんだから仕方ない」「この環境だから仕方ない」と全てを受け入れるだけになってしまっては、熱意なんて生まれませんし、モヤモヤを抱えながら働き続けることになるでしょう。どうせ働くなら、自分なりで良いからイキイキした状態になってほしいし、目的に向かって頑張ってほしいので、まずは「会社に何を期待しているんだ?」ということを整理してみてください。

-マインド
-, , , , , , , , ,